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2016-10-08

不合理だからすべてがうまくいく

hugouri

ぜひみなさんにオススメしたい本をご紹介します!

今回ご紹介するのは、ダン・アリエリーさんの「不合理だからすべてがうまくいく」です。
アリエリーさんは、行動経済学研究の第一人者であり、アメリカのデューク大学の教授です。TEDでのプレゼンテーションでも有名な方です!

こちらの本は「行動経済学」について書かれた本です。
経済学と聞くだけで、難しそう…と感じる方も多いと思うのですが、行動経済学は私たちの身近なテーマを題材にして、研究や実験がされているので、とても面白い分野です!

そもそも、「行動経済学」とは何か?というと、経済学に心理学を取り入れた分野と言えます。経済学の中ではとても新しい分野です!
従来の経済学では、経済活動をモデル化しやすくするために、人は合理的であり、感情を持たないものとして扱います。
しかし行動経済学では、人が実際にどう振る舞うかを観察します。そうすると、人間は多くの場合に不合理な行動をするという結果が出ることが分かります。
それを踏まえた上で、私たちがどんなとき、どんなふうに失敗するかを明らかにして、その過ちを乗り越えるための新しい方法を設計や発明、創造をしていこう!というのが行動経済学です。

行動経済学は、マーケティングや日々の自分の行動にも取り入れることができます!

本に出てくる実験を一つご紹介したいと思います。
「働くことの意味」についての実験です。

レゴを使った実験で、何かを作るのが好きな人を集めて、「意味あり」条件「意味なし」条件の元で、レゴ・バイオニクル(ロボットのようなもの)を作ってもらいます。報酬は2ドルから始まり、次のバイオニクルを作るたびに11セントずつ減っていきます。そして、もうやめると決めた時点で実験は終わります。

「実験協力者は全員、同じバイオニクルを使うため、次の人のために作ったバイオニクルを全部ばらす」ということを全員に初めに伝えるのですが、
「意味あり」条件では、できあがったバイオニクルを、できあがったそのまま箱にしまっていきます。
「意味なし」条件では、できあがったバイオニクルを、その場で一つ一つのピースに分解して、もとの箱に戻します。

ちょっと説明が長くなってしまいましたが、結果はどうなるでしょうか?
「意味あり」条件では、平均で10.6体のバイオニクルを作り、報酬は14ドル40セントだったのに対し、「意味なし」条件では、7.2体のバイオニクルを作り、報酬は11ドル52セントでした。

本では、実験はさらに続いていくのですが、この実験では、人が仕事にどんなに単純でささいな意味でも見出したいということが分かります。
ということは、企業が従業員の生産性を本気で高めようとするなら、仕事に意味を与え、達成感をもたせて、よくできた仕事を確実に認めることが大切だそうです!

行動経済学の本はたくさん出ていますが、その中でもアリエリーさんの本をオススメする理由は、ダントツに面白いからです
それは、すべて自分で実際に実験をして、その結果について書かれているからです。理論だけでなく、身近な内容ばかりなので、ぜひ読んでみてくださいね!

こちらはTEDでの講演です!
こちらの回では、今回ご紹介したレゴの実験についても話しているのでぜひ!


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