
私たちは、何か問題が起きた時に、
その問題がクリアされれば「問題が解決した」と思いがちですが、
実際には「解決」にはなっていなくて、
「問題に対処しただけ」ということに過ぎなかった…ということががあります。
「対処」は、上辺だけの事象にとらわれて対策をとることです。
で、そこで安心してしまいますが、本当の問題はもっと深いところにあって、
根本的な原因を解決しないと、同じ原因で、問題が繰り返されてしまいます。
例えば、お年寄りが歩く路上に「障害物」があり、
それにつまずいて転倒してしまった!という場合、
1)まずお年寄りを、助け起こすことが先決ですが
2)その上で「障害物」を駆除する必要があります。
この場合、助け起こすことが「対処」。
しかし転倒の原因である「障害物」を取り除かなければ、
また別のお年寄りが、同じように転倒してしまう可能性があります。
したがって「障害物の駆除」が「解決」です。
このような例に限らず、「対処」も目先としては大切ですが、
それに追われることがないよう、
一歩考えを進めて根本的な「解決」策を見い出して行きたいものです。