デザインが完成したら、次のステップは印刷会社への発注です。
しかし、何をどのように伝えればスムーズに進むのか悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、印刷に詳しくない方でも理解できるよう、印刷会社に発注する際に最低限伝えるべき9つのポイントをわかりやすくご紹介します。
これらのポイントを押さえることで、トラブルを防ぎ、理想の仕上がりを実現できます。
①デザインデータの形式について
まず、印刷会社に渡すデザインデータの形式を確認しましょう。一般的に以下の形式が使われます。
- PDF:文章や画像を一つのファイルにまとめる形式で、多くのパソコンで開けます。
- AI(エーアイ):Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)というデザインソフトのファイル形式。
- EPS:画像やデザインを保存する形式の一つで、さまざまなソフトで開けます。
また、カラーモードも重要です。
- CMYK(シーエムワイケイ):印刷用の色設定。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色で色を表現します。
- RGB(アールジービー):パソコンやスマホの画面用の色設定。赤、緑、青の3色で色を表現します。
②仕上がりサイズの指定
印刷物の完成サイズを正確に伝えましょう。たとえば、
- A4サイズ:210mm × 297mm
- B5サイズ:182mm × 257mm
断ち落としも設定しましょう。
これは、印刷後に紙を裁断する際、デザインがずれないようにするための余白です。
通常、上下左右に3mmずつ余分にデザインを広げます。
③用紙の種類と厚さ
印刷に使う紙の種類と厚さを指定します。
- 紙質の選択:
- コート紙:表面がツルツルで光沢があります。写真や鮮やかな色を出したいときに適しています。
- マット紙:光沢がなく、落ち着いた印象になります。文字が読みやすいです。
- 再生紙:リサイクルされた紙で、環境に優しい選択です。
- 紙の厚み(斤量):
- 90kg:一般的なチラシや冊子に使われる厚さ。
- 110kg:少し厚めで、高級感があります。
④印刷部数と予備
必要な印刷部数を正確に伝えましょう。
- 印刷部数:たとえば「500部」「1000部」など具体的に。
- 予備の有無:念のため多めに印刷してほしい場合は、その枚数も伝えます。
⑤色校正とサンプル確認
色校正を希望するか伝えます。これは、実際の印刷物の色味を確認するための試し刷りです。
- デジタル校正:専用のプリンターで印刷し、色味を確認します。比較的早く、費用も抑えられます。
- 本紙校正:実際に使う紙とインクで印刷します。より正確ですが、時間と費用がかかります。
⑥特殊加工の有無
印刷物に特別な加工を希望する場合は、具体的に伝えます。
- 加工の種類:
- 箔押し:金や銀の箔を文字やデザインに押す加工。高級感を出せます。
- UVコーティング:表面に光沢を持たせ、耐久性を高めます。
- エンボス加工:デザインを浮き上がらせる加工。立体感が出ます。
⑦納期と納品場所の確認
- 納期:希望する納品日を伝えます。たとえば「○月○日までにお願いします」。
- 納品場所:印刷物を届けてほしい住所や担当者名、連絡先を伝えます。
⑧見積もりと支払い条件
- 見積もりの取得:上記の情報をもとに、費用を見積もってもらいます。
- 支払い方法とタイミング:銀行振込やクレジットカードなど、支払い方法と期限を確認します。
⑨連絡先と担当者情報の共有
- 自分の連絡先:氏名、電話番号、メールアドレスを伝えます。
- 印刷会社の担当者情報:窓口となる担当者の名前と連絡先を確認します。
以上、印刷会社にデザインを発注する際に最低限伝えるべき10のポイントをご紹介しました。
これらを押さえておけば、印刷会社とのやり取りがスムーズになり、理想の印刷物を手に入れることができます。
初めての方も、ぜひこのガイドを参考にしてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q:デザインデータはどうやって送ればいいですか?
Q:色校正は必ず必要ですか?
Q:納期の短縮は可能ですか?
印刷物はビジネスや宣伝活動において重要なツールです。
印刷会社とのコミュニケーションを円滑にし、満足のいく仕上がりを目指しましょう。
不明な点があれば、遠慮なく印刷会社に相談してください。
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