手触りと音にこだわった「リバーシ」を作ってみました。

今回はちょっとした実験として、AIを開発パートナーに迎え、「手触りとテンポにこだわったリバーシ(オセロ)」を制作しました。

まずは、以下の実物を少し触ってみてください。
(※石を置くと音が鳴りますので、ぜひ音量をオンにしてお楽しみください)

ただ動くだけの単純なゲームではなく、一石屋ラボとして以下のようなディレクション(調整)を加えています。

  • 人間がひっくり返す「間(ま)」 複数の石が裏返るとき、一瞬でパパパッと変わるのではなく、人が指先で1枚ずつ丁寧に裏返していくような時間差(ディレイ)を持たせました。
  • つまみ上げるような「立体感」 石が裏返る瞬間、ほんの少しだけ手前に膨らむような軌道を描きます。平面が反転するのではなく、実際に石を少し持ち上げて裏返しているような感覚を表現しています。
  • 耳に優しい「着地音」 石を置いたとき、そして連鎖して裏返るときに「コトッ……」という静かな音が響きます。重たい音声ファイルなどは一切読み込ませず、プログラムによる計算だけでその場で音を生成しているため、ページ全体の読み込みを邪魔しない軽量設計です。

最小限のコードで、豊かな体験を作る

今回のリバーシは、大がかりなシステムを組むことなく、1枚のシンプルなWebコード(HTML/CSS/JavaScript)だけで完結しています。

最新のAIツールは、こちらが「どんな体験を作りたいか」という明確な意図さえ持っていれば、こうした繊細な質感のチューニングにも見事に応えてくれる優秀なアシスタントになります。

一石屋では、このような視覚的な工夫を取り入れたWebサイトの構築や情報デザイン、各種ツールの企画・開発を行っています。

「自社のサイトにも、こういうちょっと面白い仕掛けを置いてみたい」 そんなアイデアが浮かびましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

さて、今回のCPU(白)は四隅の角をしっかり狙ってくる渋い打ち手です。 まずは黒の先手で、リラックスして一戦交えてみてください。

オセロは1945年、当時中学生だった故・長谷川五郎氏が茨城県水戸市で考案した日本発祥のボードゲームです。終戦直後の焼け野原の中、子供たちが手軽に楽しめる遊びとして囲碁の石を使い「挟んで裏返す」ルールを思いついたのが始まりです。

オセロの歴史と歩み

オセロ誕生から現在に至るまでの主な出来事です。

  • 1945年:旧制水戸中学の生徒だった長谷川五郎氏がオセロの原型を発案。
  • 1972年:玩具メーカーのツクダオリジナル(現・メガハウス)に企画が持ち込まれる。
  • 1973年:製品としての『オセロ』が発売され、爆発的な大ヒットを記録。
  • 1973年:第1回全日本オセロ選手権大会が開催され、一般社団法人 日本オセロ連盟が設立。
  • 1977年:第1回世界オセロ選手権大会が開催される。 [1, 2, 3, 4, 5]

ルーツとなったゲーム『リバーシ』

19世紀後半のイギリスで考案された『リバーシ(Reversi)』というゲームが存在していました。これはオセロと同様に黒と白の石を挟んで裏返すゲームで、明治時代には「源平碁」などの名前で日本にも伝わっていました。

オセロ独自の進化

長谷川氏は、リバーシに独自の改良を加えて現代のオセロを完成させました。

  • 初期配置の固定:盤の中央に黒・白の石を2つずつクロスさせて置くルール(現在の形)を考案。これにより序盤からの戦略性が飛躍的に向上しました。
  • 名称の由来:シェイクスピアの悲劇『オセロー』に由来しており、黒と白の対立がドラマチックで展開が読めない点(黒と白が次々と逆転する様子)が物語のストーリーに重なることから命名されました。

今日ではマインドスポーツとして日本オセロ連盟が主催する全国大会や世界大会が行われており、世界中で親しまれています。

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この記事を書いた人

『デザイン解体新書』管理人。すべてのモノの形や規格には、その時代の空気と「人間の欲望」という確かな理由が隠されています。単なる学術的なデザイン史ではなく、誰もが知るプロダクトの裏側に潜む史実を紐解き、「なぜ私たちはそれに魅了されたのか」というロジックを解体するWebメディアです。