株式会社協栄化成

WORKS04

株式会社協栄化成

外へ出ていくためにつくった会社の顔を、今度は、仕事につながる情報へ。

金融機関が主催する企業交流会への参加をきっかけに、協栄化成さんとの仕事は始まりました。最初につくったのは、ロゴマーク、名刺、封筒、そして会社案内としてのWebサイト。それから年月が経ち、Webに求められる役割も変わってきました。今回、LLMOへの対応をきっかけにサイト全体を見直し、協栄化成さんが持つ技術や設備を、設計・調達担当者が判断しやすい情報へ整理し直しました。

CI / SITE / TOOL / SUPPORT | 茨城県境町

協栄化成の工場内に並ぶ押出成形設備

SITE OVERVIEW

先に、つくったものの全体像を。

協栄化成の公式サイトでは、設計・調達担当者が技術や素材を知り、自分たちの案件を相談できそうか確かめ、必要な資料を添えて相談できる流れを、一つのサイトの中につないでいます。

01 / KNOW

できることを知る

対応できる形状、素材、設備、押出成形の基本から、協栄化成がどんな加工を得意としている会社なのかを知る。

02 / CHECK

加工できそうか確かめる

形状や条件を選びながら、加工の可能性をシミュレーターで確認する。

03 / SEND

図面や資料を送る

問い合わせフォームから図面や参考資料を添付し、言葉だけでは伝えにくい条件も一緒に送る。

04 / TALK

難しい案件も相談する

特殊な形状、小ロット、指定素材など、簡単に可否を決められない案件も相談の入口へつなぐ。

協栄化成公式サイトを開く ↗

WHY

最初は、会社案内があればよかった。

協栄化成さんとの出会いは、金融機関からの紹介でした。

信用金庫が主催する企業交流会への参加を決め、「出展するならWebサイトくらいは必要ではないか」という話になったことがきっかけです。

そこで一石屋から、Webサイトだけでなく、ロゴマーク、名刺、封筒まで含めて提案しました。

当時のサイトに求められていたのは、金融機関や取引先が会社名を検索したときに、どんな会社なのか確認できること。いわばオンラインの会社案内です。積極的に更新する必要もなく、年月とともにサイトはほぼそのままの状態になっていました。

WHAT

今のWebに必要な情報へ、組み直す。

今回のきっかけはLLMOへの対応でした。

ただ、AI検索への対応だけを追加しても、サイトそのものが今の利用者にとって判断しやすくなければ意味がありません。

そこで、協栄化成さんが持っていた技術、対応素材、設備、加工方法などの情報をいったん整理し直しました。「どんな会社なのか」だけではなく、自分たちの案件を相談できそうか。設計や調達の担当者が、そこまで判断できるサイトを目指しました。

01

設備と素材を、探しやすく。

押出機の台数や役割、対応できる樹脂素材など、企業側が持っていた技術情報を、相談前に確認しやすい形へ整理しました。

02

押出成形の基本を、図で伝える。

写真だけでは仕組みが伝わりにくく、機材には見せられない情報もあります。そこで、押出成形の基本工程を図解で説明しました。

03

気になる疑問だけ、FAQで読む。

設計・調達担当者が確認したい内容をFAQに整理し、必要な項目だけを開いて読めるようにしました。

04

問い合わせの前に、加工の目安を。

お客様区分、素材、ロット、形状などの条件から、加工の可能性を確認できるシミュレーターを設置しました。

企業が持つ技術情報を、顧客が判断できるWeb情報へ整理した図
企業視点のファクトを、設計・調達担当者が使える判断材料へ。

BENEFIT

問い合わせる前に、少し判断できる。

異形押出成形は、形状、素材、数量などによって加工の可否が変わります。しかも協栄化成さんが得意としているのは、他社では難しいと言われるような案件も含めて検討することです。

そのため、単純に「できる・できない」をWeb上で決めてしまうことはできません。一方で、何も分からないまま図面を送り、問い合わせるのも利用者には負担です。

そこで、サイトの中に判断材料を増やしました。扱える素材を知る。設備を見る。押出成形の仕組みを知る。シミュレーターで条件を確認する。そのうえで、必要なら図面を添えて相談する。

問い合わせフォームを最後に置くだけではなく、相談するまでの迷いを少しずつ減らすことを考えました。

加工可否シミュレーターで条件を確認してから相談へ進む3ステップの図
まず目安を知り、必要なら図面や条件を添えて相談へ。

MORE

見せられないものを、どう伝えるか。

製造業のWebサイトでは、工場や設備の写真が大切な情報になります。一方で、協栄化成さんの現場には、独自ノウハウや企業秘密にあたるものもあります。

秘密を守りながら、技術を伝える。

稼働中の工場には、資材や工具があるのが自然です。撮影のために現場を作り替えるのではなく、写真をモノクロにすることで視覚的なノイズを抑え、金属の質感や現場の空気を残しました。

また、異形押出成形には独自のノウハウが多く、機械や金型まわりには、そのまま撮影して見せられないものがあります。ピント、距離、アングルを選び、核心を写しすぎない。写真だけでは伝わりにくい工程は、必要な部分だけを取り出して図解しました。

見せられないから情報を減らすのではなく、見せ方を変えて伝える。

企業秘密を守りながら技術を伝えるための写真と図解の使い分け
リアルは残す。秘密は守る。必要なことは図で伝える。

AFTER / NOW

サイトは更新した。でも、会社を取り巻く状況も動いている。

現在は、一石屋がWordPressのメンテナンスを中心に継続してサポートしています。

今回のリメイクで、相談を受けるためのWebサイトとしての準備は整いました。一方、現在は国際情勢の影響によって原材料の調達が難しくなり、新しい仕事を積極的に受けにくい状況も生まれています。

Webサイトを整えれば、すぐに問い合わせを増やせばいいとは限りません。材料が入るのか。どこまで生産できるのか。今は仕事を増やすべきなのか。会社を取り巻く状況を見ながら、サイトも維持しています。

SUMMARY

Webの役割も、会社と一緒に変わっていく。

協栄化成さんとの仕事は、企業交流会へ出るための準備から始まりました。ロゴをつくり、名刺や封筒をつくり、会社案内としてのWebサイトをつくる。

そして年月が経ち、今度はそのWebサイトを、技術や設備を調べ、加工の可能性を確かめ、相談につなげる場所へつくり直しました。

最初につくったサイトが間違っていたわけではありません。そのとき必要だった役割と、今必要な役割が違う。

会社の状況も、取引先の探し方も、Webの使われ方も変わります。その変化に合わせて、必要な情報と仕組みをもう一度考える。協栄化成さんとは、これからもその時々の状況を見ながら、Webの役割を考えていきます。