WORKS01
立鉾鹿島神社
予約の相談から、サイト全体へ。
「御祈祷をWebで予約できるようにしたい」という相談から、この仕事は始まりました。まず予約だけを小さく試し、実際に予約が入ったあとで、神社の受付の流れをもう一度聞きました。そこで分かったことをもとに、予約、年回り、六曜、暮らしのしおりへとサイトを整えていきました。
SITE OVERVIEW
先に、つくったものの全体像を。
立鉾鹿島神社の公式サイトでは、御祈祷を申し込む前後に必要になる四つの入口を、一つのページの中につないでいます。
年回りを確かめる
性別と生まれ年から、その年の年回りを確認。
日を選ぶ
空き状況と六曜を見ながら、希望する日時を選択。
御祈祷を申し込む
御祈祷の内容に応じて必要事項を入力し、Webから申込み。
また立ち寄る
七十二候をもとに、その日の季節の言葉を表示。
WHY
予約は、小さな試作から始めました。
一石屋が最初に試したのは、GoogleフォームとGoogleカレンダーを組み合わせた予約方法です。
その次に、既存サイトへ予約プラグインを入れ、神社のSNSで案内しました。すると、実際にWebから予約が入りました。
Web予約が使われることを確認できたため、神社の受付方法をもう一度詳しく聞きました。そこで、御祈祷の種類によって確認する内容が違うことや、電話予約や神社側の予定との調整が必要なことが分かりました。
- Googleフォーム+Googleカレンダーで試作
- 既存サイトに予約プラグインを導入
- SNSで案内
- 実際にWebから予約
- 受付内容をあらためてヒアリング
WHAT
予約から始まり、必要な機能が増えていきました。
Web予約が使われることを確認したあと、神社の受付方法を聞き直しました。そこで分かったのは、必要なのは「予約フォームを置くこと」ではなく、神社の受付のしかたに合わせてWeb側を組み立て直すことでした。
御祈祷ごとに、質問を変える。
申込者が個人・法人・団体のどれか、御祈祷を神社で行うのか現地へ出向くのか、そして御祈祷の内容によって、神社が事前に確認する情報は変わります。
神社の予定と、参拝者の日選びを一つの画面に。
予約カレンダーは神社側の予定を反映し、受付できない時間をWebから選べないようにしています。あわせて、参拝される方が日を選ぶための情報として六曜も表示します。
複雑な年回り判定は、二つの選択肢に。
年回りジェネレーターでは、参拝される方が性別と生まれ年を選ぶと、その年の年回りを確認できます。
用事がない日にも、開く理由をつくる。
「暮らしのしおり」では、七十二候をもとに、その季節の言葉を表示します。
BENEFIT
Web予約を始めて、分かったこと。
公開後、参拝される方から夜間や遅い時間にもWeb予約が入りました。電話受付が終わった時間帯でも、参拝される方はWebから申し込めます。
- 受付時間外にも申込みできる
- 空き日時を自分で確認できる
- 年回りを事前に確かめられる
- 六曜を見ながら日を選べる
- 電話という今までの入口も残す
MORE
三つの仕組みを、もう少し詳しく。
ここからは、予約システム、年回り、暮らしのしおりについて、設計の理由をもう少し詳しく説明します。
予約システムの裏側
御祈祷によって、予約時に神社が確認する内容は変わります。申込者が個人・法人・団体のどれか、神社で行うのか現地へ出向くのか、どの御祈祷を申し込むのかによって、必要な項目が異なります。
予約画面では、選んだ内容に応じて必要な質問だけを表示します。
神社側で受付できない時間は、禰宜さんが事前に止めます。Web側はその情報を反映し、予約できない時間を選べないようにしています。
年回りを二つの選択肢にした理由
厄年や年回りの判定には、生まれ年や性別など、いくつかの条件があります。一方、サイトを訪れた方が確かめたいのは「私は今年、何に当たるのだろう?」ということです。
そこで、利用する方が選ぶ項目は、性別と生まれ年の二つにしました。複雑な条件の判定は裏側で行います。
利用する方は、長い説明を読む前に、自分の年回りを確かめられます。
暮らしのしおりの設計
御祈祷や行事を調べるときには、神社のサイトを開く理由があります。一方、用事がない日には、なかなか訪れるきっかけがありません。そこで、七十二候をもとにした言葉を届ける「暮らしのしおり」を加えました。
「暮らしのしおり」は、用事がない日にもサイトを開くきっかけとして置いています。
AFTER / NOW
Web予約の次に、残っている手作業。
Web予約を導入したあとも、予約後の運用には手作業が残っています。台帳への記入、口頭での共有、読み札の手書きなどは、現在も従来の方法で行っています。
手書きのまま残したい作業もあります。一方、予約情報の共有など、Web予約を使い始めたことで次に考えられる部分も見えてきました。今回の仕事は、神社の仕事をすべてデジタル化することではなく、必要なところから少しずつつなぐところまでです。
